企業

俺が今までにいた業界~印刷会社だけど、部品メーカー~

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1社目、印刷会社の生産管理→営業

今回から三回に渡って、俺が今までに経験した会社や仕事について書いてみようと思う。今までの事を整理する意味もあるけど、読んでいる読者の方もなかなか未経験の業界の話は聞かないだろうし、ましてや俺が今までに業界や近い仕事内容に転職を考えている人がいたら、かなり参考になるだろう。

そんな想いも込めて書いていきます。

1社目は新卒で入社して、四年間働いていた。

入社まで

この印刷会社は新卒で入社した。大学で就活が始まり、俺は自動車業界を中心に大企業ばかりを受けるが、なかなか内定が遠く、迷走が続いていた。当時は2007年問題があり、大学生の求人倍率は高く、誰もが大手有名企業を志望していた。俺も大企業ばかりを受けていたが、倍率が物凄く説明会にすら参加できない状況だった。参加出来てもエントリーシートに書く内容や面接のハードルの高さなどに太刀打ちができなかった。

そんな中、未上場四季報をパラパラとめくっていて見つけたこの会社。当時から企業もホームページに力を入れている企業が多い中、とても古臭い、素人の俺が作ってももっとオシャレにできそうなホームページ。ただ異様に金持ちの手堅い企業な事は四季報から読み取れた。売上高経常利益率が17%というのは、なかなかお目にかかれない。7%あれば優良企業と言われていて、本田技研でそれくらいだった。

そんな面白味の無さそうな会社だが、リクナビなどには求人が無く、ホームページから会社に電話して、総務課長にお願いをして工場見学と面接を受けさせてもらった。

工場見学では、社員の方が丁寧に教えてくれて、技術力の高さも素人ながら感じる事ができた。工場も新しく綺麗で、機械もたくさんあった。結構ゆるい課長だったので、会議室でタバコを吸いながら話をした。

後日面接を受けた。面接官は3人。顧問と営業部長、そしてその総務課長。対して俺1人。顧問はおじいちゃんだけど迫力のある人で、部長は松本人志を少し厳つくしたような顔で、非常に緊張した。緊張している俺を課長が上手くフォローしてくれて、面接は和やかに終了。他の企業のようにあまり面接のような質問をしてこなくて、今思うと転職の面接のように、雑談が多かった。そして筆記試験もなく終了。

そして内定が出た。

技術力が高く、大手企業との取引が中心で非常に健全な経営をしている会社だが、中小企業で内定式とかそういうのは全くなく、働くまでは非常に不安だった。周りは内定式とか内定者同士で懇親会があったりしてたからね。

なにはなくとも俺の就活は終了。

 

印刷会社だが、いわゆる印刷会社とは違う

印刷会社というと、どんな想像をするだろうか。おそらく殆どの人は「チラシとか本や雑誌の印刷」を想像するだろう。当時から言われていたが、印刷会社が斜陽産業というのは、こうした会社だ。紙だけの時代は終わり、ネットがかなり発達しているからだ。

でも俺がいた会社はいわゆる印刷会社ではなく、特殊印刷と言われていて、具体的にはシールや屋外で使用されるステッカー、銘版と呼ばれるパネルなどを印刷していた。なので得意先も広告代理店や出版社などではない。化粧品メーカーやアミューズメントメーカー、自動車メーカーが多かった。とにかく日本の経済を支えている企業ばかりと直接取引をしていた。それがどういう事がわかるだろうか。中小企業が直接取引をする事は、通常ほとんどなく、大体が間に代理店なり子会社などが入り、コストダウンを強要されるが、そうではなかった。強い会社ということだ。

 

入社→生産管理に配属

本社は大阪にあり、大阪で入社式を行ったのだが、みんなで前泊をした。その日はたこ焼きを食べ、ふぐ料理を堪能させてもらった。ちなみにこの時が人生で唯一のふぐでしたwそこから入社式があり、同期は東京で6人、大阪で4人だった。まあ、東京と大阪で交流がなかったから、大阪の人とまず話さなかったけど。入社式後に企業主催の研修があり、京都の寺で二泊三日の軟禁。テレビも新聞もパソコンもなく、携帯も財布も預けさせられて、外出も不可。外部と完全にシャットアウトされて、そこでビジネスマナーを叩きこまれたわけだが、俺はその間に誕生日があったwww

その後工場で各部署を周りながら1週間の研修があった。そして俺は生産管理に配属。俺はずっと営業だと思っていたから、めちゃくちゃ残念で「大卒で工場勤務とかありえねえわ!」とずっと思ってた。しかも怖いもの知らずで、顧問にも早く営業に行きたいと何度も言っていた。まあ、8ヶ月くらいで営業に配属されたから、現場が何をしているのか知り、現場の人とのコミュニケーションを取っておく、という研修的な意味合いが強かった。だから親心だったんだろう。そんな事は後からわかることであり、当時は意図も理解していなくて、雑用しか仕事がなかったし、とにかくつまらなかった。でも、仕事自体は残業もそんなになかったし、残業代も全額出ていたから悪くはなかったかな。弁当も安く食べられたし、作業着や備品はタダでくれたし、環境は悪くなかった。

 

生産管理から営業へ配属

生産管理から営業へ配属された。この頃には入社から8ヶ月がたっていた。ここからはやる気が出た。簡単な座学の研修があり、いろんな先輩社員に同行したりして、仕事を覚えていく。

ちなみにこの会社は既存顧客のみで、完全受注生産だった。だから年間計画が出ている物は在庫を持っているけど、会社で新商材などはもっていなかった。新しい印刷技術とか新材料のサンプルはあったけどね。

この会社の商品はシールやステッカーなどだが、それは得意先の商品のPOPやロゴ、あるいは説明などが書かれている。なので「部品」扱いだ。商談相手は、購買部、資材部、管理部などが多かった。営業スタイルとしては、定期的に訪問をして、新規商材の打ち合わせや御用聞きが多かった。受注産業なので、どうしても相手が動かないとこちらとしては提案もやりにくく、新しい印刷技術の提案などは非常に少なかった。何かしら常に動いていればいいが、相手の動きが止まるとできる事が少なくなってしまう。

俺はこの会社で、社会人としての基礎が出来たし、給料も悪くなかったけど、相手からの仕事をほぼそのまま工場に流すだけで、提案要素があまりに少なくて面白味に欠けていた。もっと営業としての力を付けたかった。

 

退職

そんな理由で俺は転職を決意したのだが、在職中に書類作成とか応募はできたけど、面接は出来なかった。最近は休日も面接対応してくれる企業が多くなったように感じるけど、当時は平日だけという企業が多くて、面接はほとんど行けなかった。それで先に辞めることにしたが、そこでまさかの東日本大震災が発生。退職は一ヶ月ずれた。

引き継ぎや挨拶周りをしたが、仲の良かった得意先の担当者が送別会を開いてくれた。さほど重要でもない仕入先の一担当者が辞めるだけなのに送別会をするなんてなかなかない話だ。しかもプレゼントまで頂いた。俺はそこまで貢献できたのかな。

そして俺の転職活動は再開された。

 

 

 

 

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