三社目、カー用品店などに納品する提案営業
「俺が今までにいた業界～印刷会社だけど、部品メーカー～」「俺が今までにいた業界～やっぱり派遣業界はブラックでした！～」に続く第三弾。
二回目、三社目の転職活動も「リクナビネクスト」「リクルートキャリア」を中心に活動をした。この時にはマイナビ転職とかも登録はしたけど、面倒でほとんど利用はしなかった。やはり手を広げると手間も時間もかかる。俺はこの時には転職活動に五ヶ月かかり、その間にバイトをしていた。派遣会社の給料は低く、なかなか貯金ができなかったからだ。最初は週三日程度だったが最終的に週5日でやっていた。酒屋で時給は8,000円だった。バイトをしていたので、ある程度生活のリズムは保てていたし、面接の日程調整も比較的なんとかなっていたので良かった。
今回も提案営業、できれば好きなことを仕事にしたいと考えていたし、起業したいという想いを持っていた。まあなかなか応募したいと思う企業も少なく、転職活動は長引いていた。ただ運良くカー用品の会社の営業の求人を見つけ、応募した。求人票には月給30万と書いてあったが、果たして本当なのか？
実際の面接
ここの会社はリクナビネクストから応募をしたが、この頃はあまり書類選考も通っていなかったので、通過に期待はしていなかった。ただしばらくして通過の連絡があり、面接へ。緊張しながら向かったが、ビルがとてつもなく古臭かった。そしてトイレも古く、少し不気味な雰囲気さえ漂っている。夜、トイレには行きたくないなって思うくらい怖かったｗそして胡散臭いドアを開けると、そこはパーテーションなどもないただのぶち抜けのフロアが広がり、物も散乱した、お世辞にも綺麗とは言えない会社だった。こういう会社は物凄く不安になるし、テンションが下がる。トイレまでできれば気にした方がいいけど、なかなか難しいかな。
面接の内容は志望動機や自己紹介など一般的な質問も聞かれたけど、どちらかと言うと形式的で、仕事観や経営的な視点に関する話が多かった。俺はその当時副業をしていたので、そのへんの視点は他の人よりも持っていて、有利だったのだろう。面接官は東京支店長で取締役だ。やはり大人として、しっかりとした仕事観は持っていた方がいい。面接自体は淡々と、でも和やかに進み、つつがなく終了した。
一次面接を突破し、二次面接という名の入社後の説明会。給料体系やもっと具体的な仕事の説明などを聞いて、採用になった。
仕事内容
商品は自動車の整備工具などで、ホームセンターやカー用品店のバイヤーに提案する仕事。商品だけでなく、企画や売り場の提案までしていた。研修というものはなく、座学で業界の勉強などをしたが、基本的にはOJTで先輩や上司について回っていた。「メーカー」という体だったが、実は企画や開発はするものの、ものづくりは中国の工場がしていて酷いものだった。納期や数量は守らない、不良品もいくら言っても改善されない……。そんな状況なので、営業としては結構辛かった。
また、俺は一番下っ端なのに、業界最王手のカー用品店を1人で任された。会社全体の売上の4割近くを占める会社だ。社長や周りからのプレッシャーは半端なかった。それに社長がかなりイカれた人で、取引先の懇親会などで他社の文句を言ったり、バイヤーと上司を比較して文句を言ったり、かなり俺の営業に迷惑をかける人だった。会議などでも理想論をまき散らし、現実との落とし所が非常に難しかった。
まあこれらが退職理由につながるのだが、個人でそういった人からの防御策をきちんと持っている必要がある。自分の身は自分で守らないといけない。
そんな少しイカれた会社だったが、面接をしてくれた上司は天才肌の人間で頭のいい人だった。仕事上の提案の仕方や考え方など細かく教えてくれて、俺の人生のプラスになる人物だった。その人との別れはもったいなかったかな。結構良くしてくれていたし。
それと残業は結構多く、毎日3時間くらいはしていた。まあ、俺はその時会社から自転車で10分の所に住んでいたから、それほどキツくはなかったけど、実家だったらきつかったな。その残業だが、仕事上の残業もあったが、上司とのコミュニケーションに費やす時間も長かった。仕事の会話もあったけど、上司の愚痴やただの雑談で遅くなるのはかんべんして欲しかった。一度彼女との約束をそれですっぽかして激怒されたりしたこともあったなｗ
そんな会社だったが、給料は良かった。業界未経験で月30万スタート、昇給は毎年一万、ボーナスは150万だった。最初は15万かと思ってびっくりした。その給料の高さもプレッシャーになるんだけどねｗ給料は高ければいいってものじゃないよ。やはり貢献度に比例しないと、お互いにとってベストとは言えない。
そして退職へ
その厳しいプレッシャから段々と鬱になっていった。キッカケは覚えていない。俺は周りとコミュニケーションを取ろうとゴルフも始めた所だったし、比較的円滑に進んでいた。ただ不良品の対応で社内的な遅れがあって、取引先や上司とうまく行かなくなったのがキッカケだと思う。改善に向けて努力をしていたが、なかなか上手く行かず、しかもタイミング悪く、痔瘻の手術で1週間の入院をする事に。ここで俺は仕事をしようにも、気持ち的にやる気が出ず、できなかった。
退院後、仕事をしていないことを詰められ、ついに会社を休むようになってしまう。そこからは一気に引きこもり。いわゆるうつ病になった。まあ、うつ病についてはまた別の機会に書くが、周囲と当事者の間で大きな隔たりがある。俺はそのまま退職となった。
退職後はまた色々とあって、またうつ病の記事と一緒に書いていく。
鬱の実態などを詳しく書いていくので楽しみにしていてほしいｗ
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